第7回:うどんその2~福岡および東京の博多うどんの名店をご紹介~
というわけで、前回から結構間が空いてしまいましたが、福岡および東京の博多うどんの名店をご紹介します。
<福岡>
・因幡うどん
薬院および天神地下街にお店のある名店。博多うどんの見本の様な柔麺と、だしがふんだんに効いた汁との組み合わせがサイコー。数年前に後継者不足を解消すべく、一風堂グループの傘下に入り、今では福岡空港のフードコートでも食べられるようになりました。ただ、博多うどんにしては少々お高め。おすすめは店の風情も込みでやはり薬院店になりますかね。
・立花うどん
私の地元久留米の名店。かなりの床面積を誇っている大型店ですが、いっつも満席なのに驚かされると同時に、久留米人のうどんLOVEを感じます。オススメは肉ごぼ天うどん。実は本店は柳川にあるそうなんですが、そっちには行ったことない。いつか行ってみたいです。
なおあえて一点だけ残念な点を挙げるとすれば、博多うどんのサイドメニューとして定番の『かしわめし』が置いておらず、代わりにちらし寿司風の『まぜめし』が提供されていること。いや、これも美味しいんですが、たまにしか帰省しない身としては、やはりかしわめしが食べたいんですよね・・・。
・てうち庵
実家から徒歩圏内にあることもあり、帰省時に今最も頻繁に通う店です。出汁の味が私の好みど真ん中なんですよね。セットメニューも充実していますし、なぜかおでんも置いてあります(なおうどん屋におでんがあるのはこの店に限らず、博多うどんの特徴です。ラーメン屋もおでんがある店が多いです。なぜかはわかりません。知っている人、教えてください)
<東京>
・博多うどん酒場官兵衛
市ヶ谷にあります。私は昼しか行ったことないのですが、夜は居酒屋使いもできるみたいですね。再現性はかなり高いですし、場所も便利ですよね。ただお店はあまり広くないので、よく行列ができています。あ、ここには『かしわめし』もちゃんとあり、ちゃんと美味しいです。
・博多うどん よかよか
有楽町直結の『交通会館』内にあります。昔はカウンターのみでしたが、人気が出たのでしょうね。この頃隣に座席を拡張して設置していました。ここも再現性高いです。私はごぼ天派なのですが、丸天、と呼ばれる福岡風さつま揚げのうまさは、福岡を凌駕する、と一緒に食べた福岡県民が言っていました。
・博多うどん酒場 イチカバチカ
恵比寿駅西口商店街にある、博多うどんをメインとした居酒屋。福岡県民が愛してやまない『ブタバラ串』をはじめとした博多料理がたくさんあります。昔はゴマ醤油であえた『ごまカンパチ』があったのですが、今はメニューから消えているのが残念です。〆のうどんがしみじみ五臓六腑に染み渡る。今最も私が頻繁に通っている居酒屋です。
ちなみにここも一風堂が経営してます。一風堂、スゲーな。
博多うどん酒場イチカバチカ | 昼はゴボ天うどん、夜はブタバラの焼とり!肉ゴボ天うどんイチカバチカ/博多うどん酒場イチカバチカ
というわけで福岡、東京共に3店ずつ、計6店をご紹介しましたが、今複数の福岡県民に推薦されている『大地のうどん』に私はまだ行ったことがありません。行った人皆が絶賛しているので、近いうちに時間を見つけて行こうと思っています。実食したらまたレポートしますね。
というわけでうどん編はこれでおしまい。次回は何について書こうかな。リクエスト募集しまっす!
第6回:うどんその1~実は福岡県民は豚骨よりうどんLOVEって、皆さんご存知でしたか?~
実は福岡はうどん発祥の地でして、ラーメン屋よりうどん屋の方が多いのは、知る人ぞ知る話かと。
そんな福岡のうどんは、ずばりふわふわ弱腰です。なのではじめて讃岐うどんを食べたときは衝撃でした。硬いやん!と。
第5回:ラーメンその5~私が極私的にお薦めする、福岡(福岡市および久留米市)の豚骨の名店たち~
どうも、ラーメンシリーズ最後を飾るのは、福岡県久留米市出身の私にしか書けない、福岡市および久留米市の豚骨ラーメンの名店、です。拍手!(パチパチパチ)
まずは福岡市から行きますね。
<福岡市>
① 長浜ナンバーワン
早い、美味い、安いの三拍子が揃った名店。飾りっ気も敷居の高さもないのがいい。
チェーン展開してますが、各店でビミョーに味が違うのも、逆に好感持てます。
JR博多駅のラーメンストリートに店あるので、そこが一番行きやすいと思います。
② 八ちゃんラーメン
「薬院」という西鉄福岡線という私鉄の終点である天神の一つ前の町にある名店。創業50年以上経ってます。
かなりこってりなので、基本あっさり豚骨派の私の好みではないはずなのですが、ここだけは好き。でも翌朝決まって胃もたれを感じる(笑)まあ、ちかっぱい呑んだ後の〆でしか食べたことないからかもしれませんが。
今改めて調べたら、新横浜のラーメン博物館に出店しているらしいです。今度行こうっと!tabelog.com
③ 元祖赤のれん 節ちゃんラーメン
ここも歴史ありますね。いつも行列が出来てます。豚骨醤油、とまではいきませんが、博多の豚骨にしては珍しく、ほんのり醤油が香る逸品です。ただし、チャーハンは・・・。
<久留米>
続いて私が高校卒業まで18年暮らした久留米、いきます。
① 花畑丸福
その名の通り、かつては「花畑」という町にありました。道を挟んだ真向かいが名店の誉れ高い「大龍」というお店でしたが、私はこっちの方が好きでした。お店はその後国分という町に移転後いったん閉店も、息子さん?お弟子さん?が数年前に六ツ門という繁華街に題名の店名で復活し、ファンを喜ばせました。
② ひろせ食堂
かなりの有名店ですが、恥ずかしながら私は上京後帰省したときにはじめて食べました。実は母が豚骨苦手で、友人としかラーメン屋行ってなかったんで、駅近もしくは家近の店しか行ったことなかったんです。でも、この店は地元では相当有名。そして、私の好みであるあっさり系豚骨ど真ん中です。これも知る人ぞ知る(私は未踏破)の名店「沖食堂」とは親戚という噂ですが、真偽のほどは???です。知ってる人教えてください。
<モヒカンらーめん>
これも上京後の帰省時に立ち寄った店。上の2店と違い、歴史もそれほどでないですが、久留米豚骨の正統派です。何よりペラペラのチャーシューがいい。ペラペラ、と書くとまるで悪口みたいですが、違います。言わば、麺の様にすすれる肉。どこまでも軽やかで、あくまで脇役に徹している。その潔さが大好きです。
ああ、遂にラーメンシリーズが終わってしまった。なんだか寂しいですが、しばらくしたらまた書きます。まだまだ担々麺とか酸辣湯麺とか書きたいネタはたくさんあるんですが、何というか、それらはラーメンというジャンルとは違う気がするんです。(まあそう言っちゃうとタンメンもそうなのですが)
なので、これらについては回を改めて書きたいと思っています。
皆さんぜひ、上のお店で実食された感想をお寄せください。お待ちしています!
第4回:ラーメンその4~私が極私的にお薦めする、地方別のラーメン店~
今回は豚骨→豚骨醤油→タンメンと嗜好が広がっていった私がお薦めする、地方別のラーメン屋をご紹介します。
<北海道>
『味の三平』札幌の味噌ラーメンの元祖のお店。
美味しいですが、それ以上に立地がびびります。なんか、駅ビルのレストラン街ですらなく、駅ビルの本屋がある階の奥にある、みたいな。www.ajino-sanpei.com
<新潟>
「醤油・塩・味噌の3つのラーメンを全部出している店に美味い店なし」という私の先入観をいい意味で裏切ってくれた店。私は塩を、娘は醤油を食べましたが、どっちも美味しかった。私は実は背脂チャッチャ系は苦手なんですが、この店のは美味しかった。冬に食べたからでしょうか?
なんとこの店は、福岡のお気にの豚骨店も含めた私の全ラーメン人生のTOP10に入ります。この記事で紹介している8店の中でも、実はダントツの1位だったりします(!)
<名古屋>
ベタですが、やっぱりこれは外せません。
ちょい辛いのとニンニクがまた、食欲を増進してくれます。
<京都>www.honke-daiichiasahi.com
https://shinpukusaikan.net/index.html
京都は文句なしでこの2店。隣にあり私は両店をはしごしました。
新福菜館の方が、少々醤油が強め。でも、両方とも本当に美味しいです。京都のラーメンと言えば天一しか知らない方にぜひ行って欲しい。
<岡山>
なぜ岡山空港内に豚骨?と思いましたが、これが美味しいんです。福岡出身の私が言うのですから間違いないです。
<福岡>
多すぎるので次回書きますね。
<熊本>
これも有名店ですが、やはり美味しい。マー油、と言われるニンニク油が美味しいですが、毎回はくどいかな。(熊本県の方、ごめんなさい)
<鹿児島>
鹿児島ではおそらく3店ほど訪問しましたが『ざぼんラーメン』が印象に残っています。なんというか、野菜たっぷり豚骨ラーメン、というか。前回も書いた通り、福岡県民にとって野菜が入った時点でちゃんぽんになるので、すごく印象的だったんだと思います。
美味しかったです。
東北、四国および沖縄の皆さんごめんなさい。他意はないのですが、東北では冷麺やジャージャー麺を、四国では讃岐うどんを、沖縄では沖縄そばをどうしても優先してしまっています。
今度訪問したときは、ラーメン食べてみますね。
次回は本文中に記載した通り、福岡県(福岡市および久留米市)でのお薦めラーメン屋を紹介します。当然、全店豚骨です。あらかじめご了承ください。
第3回:ラーメンその3~久留米人が東京で次に好きになった意外なラーメンは?~
こうして豚骨醤油が好きになった私が次にはまったのは、意外な麺類でした。
それはずばり、タンメン。
実は福岡のラーメン屋の中には、豚骨ラーメンのスープを活用しちゃんぽんもメニューとして出している店がけっこうあります。地元にいたときは野菜たっぷりのちゃんぽんより豚骨ラーメンの方が好きでしたが、一人暮らしをはじめると体が自然に野菜を欲するようになる。要は、ちゃんぽんの代替として出会ったのがタンメンだったのでした。
私が知る限り、30年前の福岡にはタンメンはほとんとなかったと思います。透明のスープに炒めた野菜がたっぷり乗ったタンメンは、かなり魅力的なビジュアル。しかもそのスープもはじめて食べる味で、即席麺のサッポロ一番でしか塩ラーメンを食べたことがなかった私は
「これが世の中で言われる塩ラーメンの味なのか!」
と感嘆し、感動したのでした。
タンメンのすごいのは、どのお店で食べてもちゃんと美味しいこと。チェーン店のも、個人経営の町中華のもどれも美味しい。福岡県民だって、いつでも豚骨食べられるほど胃腸が丈夫な人ばかりでない。福岡人はそんなときはうどんに走るのですが(福岡のうどんの魅力は今後別の機会に書きます)関東の人にとってはそれの役目をタンメンや塩ラーメンが担ってるんだな、と、合点がいったわけでした。
どのお店も美味しい、と上に書きましたが、皆様の参考になるよう、せっかくですので、今私が一番よく行っているお店を紹介しておきますね。
r.gnavi.co.jpああ、タンメン食べたい。
次回は、地方で出会った印象に残るラーメンについて書きます。
第2回:ラーメンその2~久留米人が東京ではじめに好きになったラーメンは?~
どうもです。
第1回で書いた通り、硬麺派でも替玉派でもないけど豚骨ラーメン大好きな石橋英樹です。
今回は、そんな豚骨原理主義者だった私が、上京してはじめて美味しいと思ったラーメンを皆さんにご紹介します。
それはずばり『豚骨醤油ラーメン』です。
こう書くと皆さん当たり前じゃん!と思われるかも、ですが、違うんです。
今ならともかく、私が久留米にいた30年前は、ラーメン屋=豚骨ラーメン、で、醤油・味噌・塩といったラーメンはインスタントの世界にしかありませんでした。
そんな私がはじめてお店で豚骨以外のラーメンを食べて「美味しい!」と思ったのが、豚骨醤油だったんです。
私は東京に上京した最初は、多摩地区に住んでいました。そこで一世を風靡していたのが、豚骨醤油の『ラーメンショップ』系列店。特に西国分寺の『とんとんラーメン』にはまりました。
r.gnavi.co.jpラーメンショップ系は、豚骨醤油でありながら、今はやりの家系ほどくどくない。どちらかというとマイルドです。要は醤油や脂が効きすぎず、でも普通の豚骨よりはちょっと醤油が心地よく香るタイプで、あっさり系豚骨の親戚みたいな感じ、でした。
そしてこのスープに、醤油でなくて豆板醤系の辛子味噌が合うんです。はじめはそれは入れずスープ本来の味を楽しみ、途中で投入し味変を楽しむ。ボリュームあるも最後まで飲み干せる、というか飲み干してしまいたくなるスープは、まさに絶品でした。
皆さん少し誤解していらっしゃると思いますが、福岡の豚骨ラーメンも店によって個性が様々で、ド、がつく位こってりのものもあれば、さっぱり系もある。そして私はどちらかと言うとさっぱり系の豚骨が元々好きだった。そんな私の好みに、この店のラーメンはビンゴ!だったんだと思います。
それからは美味しい豚骨醤油ラーメンを求めて食べ歩きました。多摩地区では小金井の『椿』や武蔵小金井の『江川亭』。果てはホープ軒も本店のみならず野方まで制覇。そうしてどっぷり豚骨醤油にはまった私は、ようやくインスタント以外の醤油・味噌・塩に向かい合う心と体の準備ができました。そんな私が次に虜になったのは、意外なジャンルのラーメンだったのでした(続く)
r.gnavi.co.jp r.gnavi.co.jp第1回:ラーメンその1~久留米人が感じる、豚骨ラーメンへの違和感について~
どうも、石橋英樹です。記念すべき第一回は、福岡県民にとってのソウルフード『豚骨ラーメン』です。しかも違和感からスタートするとは、エッジが立ってる!(自分で言うな)
私は福岡出身なので当然豚骨ラーメンは大好きなのですが、麺が硬い必要性を正直あまり感じません。
私が育った久留米は、元々麺の硬さを選ぶ文化がなかったので(30年近く前の話ゆえ今は違うかもですが)柔、とまでは言いませんが普通の硬さを一番美味しく感じます。
ちなみに久留米には替玉文化もありませんでした。量を食べたいときはラーメン大盛りを頼んでいました。
替玉ってどうしてもスープが少なくて違和感を感じます。
私の意見って特殊なんでしょうか?
嗚呼、豚骨食べたい。