第3回:ラーメンその3~久留米人が東京で次に好きになった意外なラーメンは?~
こうして豚骨醤油が好きになった私が次にはまったのは、意外な麺類でした。
それはずばり、タンメン。
実は福岡のラーメン屋の中には、豚骨ラーメンのスープを活用しちゃんぽんもメニューとして出している店がけっこうあります。地元にいたときは野菜たっぷりのちゃんぽんより豚骨ラーメンの方が好きでしたが、一人暮らしをはじめると体が自然に野菜を欲するようになる。要は、ちゃんぽんの代替として出会ったのがタンメンだったのでした。
私が知る限り、30年前の福岡にはタンメンはほとんとなかったと思います。透明のスープに炒めた野菜がたっぷり乗ったタンメンは、かなり魅力的なビジュアル。しかもそのスープもはじめて食べる味で、即席麺のサッポロ一番でしか塩ラーメンを食べたことがなかった私は
「これが世の中で言われる塩ラーメンの味なのか!」
と感嘆し、感動したのでした。
タンメンのすごいのは、どのお店で食べてもちゃんと美味しいこと。チェーン店のも、個人経営の町中華のもどれも美味しい。福岡県民だって、いつでも豚骨食べられるほど胃腸が丈夫な人ばかりでない。福岡人はそんなときはうどんに走るのですが(福岡のうどんの魅力は今後別の機会に書きます)関東の人にとってはそれの役目をタンメンや塩ラーメンが担ってるんだな、と、合点がいったわけでした。
どのお店も美味しい、と上に書きましたが、皆様の参考になるよう、せっかくですので、今私が一番よく行っているお店を紹介しておきますね。
r.gnavi.co.jpああ、タンメン食べたい。
次回は、地方で出会った印象に残るラーメンについて書きます。